Eichin’s blog

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日本の食の安全について

日本で売られてる食品はクスリまみれ!?

農林水産省の検査では、米国産小麦の97%、カナダ産小麦の100%からグリホサートが検出されている。グリホサートとは根まで枯らす除草剤のことで、穀物を大量生産・早期収穫するために遺伝子組み換え作物とセットで使用されている。遺伝子組み換えをする理由は、まさに除草剤に対して耐性をつけるためだ。また収穫前にもグリホサートを散布する。実が硬くなり、脱粒する前に成長過程を遅らせ、全体を均一化させ、収穫しやすくするためだ。(プレハーベスト)
さらに、収穫後にもグリホサートは散布される。今回は乾燥剤・殺菌剤としてだ。何日間もかけて海を横断する際に、カビや害虫を発生させないようにするためだ。(ポストハーベスト)

その結果、日本で加工・販売されている小麦製品24項目中、17製品でグリホサートの検出が確認された。

デンマークスウェーデンノルウェーではラウンドアップ(グリホサート主成分の農薬)の散布禁止、フランスではラウンドアップの販売禁止、EUは2022年までにグリホサートの仕様を禁止すると発表。

続いてアラブ6カ国も使用禁止、ベトナムなどアジア5カ国もグリホサートの輸入禁止を決定、その他、アフリカ各国、南アメリカ各国も販売禁止に動いている。

それに対して日本は小麦を始めとする穀物のグリホサート残留基準値を引き上げた。

ppmとは、百万分の一の割合である。1kgに対して1mgの割合だ。)これにより世間に不安の声を響かせた。
だが、よく見れば国際基準に合わせただけのようにも思える。

上記の値は輸入した直後の残留値であって、加工を施したら値は下がる。日本で流通している小麦を原料とした加工食品の残留値は0.05~1.01ppmだ。特にスパゲッティや食パンは0.05~0.15ppmである。全粒粉の小麦粉は0.80~1.01ppmなど、比較的高い値を示す。

では実際に摂取した際のリスクはどのくらいなのか。政府が定めたグリホサートの一日摂取許容量というものがある。
これは、人がある物質を毎日一生涯にわたって摂取し続けても、健康への悪影響がないと推定される一日当たりの摂取量である。
グリホサートの一日摂取許容量は1.00ppm。
体重50kgの人なら50mgまでならOKということだ。
0.18ppm(0.18mg/kg)のパンであったら、毎日278kg(約730斤)食べ続けても問題がないことになる。

政府や企業の見解はこうだ。
「一部の偏った情報が人々を不安にさせている。健康に悪影響は無いに等しいので、摂取しても全く問題ない」と。

ではグリホサートの健康被害のリスクは無視していいのか?グリホサートは一定条件下で、発がん性を示すことはWHOも認めている事実で、発がん性以外にも発達神経毒性や生殖毒性も複数報告されており、多量使用による慢性影響が懸念されている。

一方で日本やEUでは、発がん性はないと認めているので、混乱が生じている。

だがこれだけは言えるだろう。満場一致で危険性が0であると認めていない限り、安全性が確立してるとは言えない。

では、私たちはどうすればよいのか?安全かどうかも分からない食品を目の前にして、果たして心から食事を楽しめるのだろうか。小麦だけではない、野菜は?お肉は?ホルモン剤抗生物質は?加工食品は?訳の分からない名称だらけの添加物は?私たちは何を食べたらいいのだろう?

農薬に限れば、日本ではもはやそれを完全にゼロにする生活はできない。自家製有機栽培の野菜を摂取し、加工食品は生協から仕入れるなど、食生活に気を使っている人でさえ、検査で農薬が検出される。(もちろん、一般の人よりは量は少ない。)

農薬は、人々に安価で世界中の食品を楽しむために利用、進化してきた。だけど、その国、その季節で採れない食品を食べることは、人間の過大妄想であって、本来自然なことではない。簡単に欲しいものを手に入れることで身に起こるリスクを理解しなければならない。


食と健康に関するトピックには多種多様な業界の利害関係が複雑に絡み合っていて、人によって最適解は異なる。さらに誤った情報の発信や、都合の悪いことは隠して発信する、一部の主張に偏って発信するといったこともある。

私は基本的に1つの立場から意見を言う情報はあまり信用しない。問題となるテーマにはメリットとデメリットがあり、その受け取り方が人によって異なるから、すなわち問題として議論されるのだ。
メリットとデメリットを整理した上で、私の経済状況と環境から1番身の丈に合った答えを出し、それを信じる。私が満足できる答えこそ、正解に他ならないのだ。

地産地消、季節や自然に沿った食事。ほかのものが食べたいなら現地へ行くべし。その方が思い出にも残りやすい。